急須は、およそ300年前に誕生したと言われています。浮世絵にも登場し、その姿かたちはほぼ変化せずに現代に至ります。刻音(ときね)は現代のテクノロジーを用いて、急須を超える茶器を目指して開発しました。
急須を超える茶器とは「お茶本来のおいしさ 香り・旨み・渋みを、誰でも簡単に引き出せる茶器」「現代のライフスタイルに合う茶器」「お茶を淹れることが楽しみになる茶器」。この3つの要素を兼ね備えた茶器であると考えました。
そして、たどり着いたひとつの答えが「沈殿抽出式」という方法です。
(沈殿抽出式は特許及び商標出願中です。)
山に降った雨や雪は落ち葉などで濾過されながら、ゆっくりと地下にしみ込みます。そして長い年月を経て、湧き水となってふたたび地上に現れます。
この自然の仕組みと同じように、刻音では茶葉自体が「濾過フィルター」の役割を果たしています。フィルターで濾過され、クリアでありながら、しっかり味わい深いお茶を抽出することが可能になりました。
茶葉の表面は、微細な茶葉で覆われています
茶葉自体が濾過フィルターになった状態です
刻音の本体・フィルターで使用しているのは、「半磁器」。土由来の温かみのある手触りに、適度な強度が加わった、陶器と磁器の良さを併せもった素材です。陶器に比べ吸水性が少ないことから、高温で洗う食洗器の使用が可能です。
刻音には、急須やガラス製の茶器でよく使われている「金網」がありません。お茶の自然な風味を保つために、金属を一切使わないことにこだわりました。お茶本来の、繊細かつ豊かな味をお楽しみいただけます。
抽出されたお茶は、ガラス容器(サーバー)に少しずつ注がれます。緑茶のあざやかで美しい「すい色」を楽しめるのは、ガラスならでは。このすい色をゆっくり眺めるのも、お茶による癒しの時間です。
刻音の抽出音に、ぜひ耳を傾けてみてください。お湯を入れると、「ぽちゃ ぽちゃ」としずくが落ちる音。茶葉が広がるのを待つ間の、ときを刻むような音。最後につまみをゆっくり引くと、川のせせらぎのような音が聞こえてきます。「ここちよい抽出音を聞く」 このお茶を淹れるプロセスも、癒やしの時間になります。
ポイントは、ひとつひとつのプロセスを楽しむこと。
日常の喧騒を忘れて、お茶の時間をゆっくり楽しんでください。
茶葉は、1人2g を目安に入れます。
80~90℃のお湯を注ぎます。
30秒から1分ほど置いて茶葉が開くのを待ちます。
つまみをゆっくり引きます。
抽出音を楽しみながら待ちます。
しずくが落ちなくなるまでしっかり待つと、2煎目がおいしくいただけます。
お茶が落ちきったら、本体を蓋兼本体置きに置きます。
湯のみに注ぎます。
出来上がりです。
「刻音」沈殿抽出式ティードリッパー×1
「静岡 茶匠の逸品」遠藤 玉露 品種・さえみどり×1
陶器:MADE IN JAPAN
ガラス:MADE IN TAIWAN
販売価格6,700円(税込)